探偵の基礎知識
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探偵の調査報告書とは?見本で確認したい項目と受け取り前の注意点

探偵の調査報告書
探偵ナビゲーター編集部
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サイト監修者

伊藤 計樹
伊藤 計樹
株式会社フリースタイル代表取締役
Profile
全国各地に展開する総合探偵社フリースタイルグループ代表/株式会社フリースタイル代表取締役。 https://tantei-soudan.co.jp 名古屋市の大学法学部を卒業後2008年から探偵業界に入って以降、6000件以上の調査案件を担当すると共に2015年には行政書士の資格を取得して調査後の書面作成などのアフターサポートも担当。 所有資格/行政書士「日本行政書士連合会第17190812号」、上級心理カウンセラー、行動心理士

探偵へ浮気調査を依頼すると、調査中に確認した行動や撮影した写真などが、調査報告書にまとめられることがあります。

ただ、分厚い報告書を受け取れば安心できるとは限りません。写真が多くても、撮影日時や場所、対象者の行動が分からなければ、後から内容を確認しにくいことがあります。

反対に、調査当日の行動が時系列で整理され、写真と文章の対応関係が分かる報告書であれば、パートナーとの話し合いや弁護士への相談でも状況を説明しやすくなります。

なお、すべての探偵社が同じ形式の報告書を作成するわけではありません。警察庁が示す探偵業法の解釈運用基準では、契約書面において、報告書を作成するか、文書・メール・口頭のどの方法で報告するか、写真や動画は提示のみか、データとして提供されるかなどを明らかにすることとされています。

そのため、調査が終わってから内容を知るのではなく、契約前に報告書の見本と受け取り条件を確認することが大切です。

この記事では、探偵の調査報告書に記載される一般的な内容、見本を見るときの確認項目、受け取った後の扱い方を整理します。

探偵の調査報告書とは

探偵の調査報告書は、調査員が確認した対象者の行動や、調査中に撮影した写真などを依頼者へ報告するための資料です。

浮気調査では、対象者がいつ、どこへ移動し、誰と会い、どのような行動を取ったのかを時系列で記録する形式がよく使われます。

ただし、「調査結果の報告」と「紙の調査報告書を受け取ること」は同じではありません。

探偵社や契約内容によっては、次のような報告方法も考えられます。

  • 冊子や書面で受け取る
  • PDFなどのデータで受け取る
  • 写真や動画と一緒に受け取る
  • メールで結果を受け取る
  • 口頭で説明を受ける
  • 調査中に電話やメッセージで中間報告を受ける

報告書の作成費が基本料金に含まれている場合もあれば、別料金になる場合もあります。「浮気調査を依頼すれば、当然詳しい報告書が付いてくる」とは考えず、契約前に確認しましょう。

調査報告書に記載される主な内容

報告書の名称や構成は探偵社によって異なりますが、浮気調査では次のような情報がまとめられることがあります。

項目記載される内容の例
調査の基本情報調査日、調査時間、調査地域、対象者など
行動記録出発、移動、立ち寄り、接触、帰宅などの時刻と状況
写真対象者、同行者、建物、車両、移動中の様子など
写真の説明撮影時刻、撮影場所、写っている人物や行動
移動経路利用した駅、道路、店舗、施設など
調査結果調査中に確認できた事実や確認できなかった事項
添付資料動画、音声、地図、位置関係を示す資料など

次は、架空の調査をもとにした簡単な記載例です。

時刻行動記録の例
18時12分対象者が勤務先の正面出入口から一人で出る
18時27分A駅東口で女性と合流する
18時34分二人で飲食店へ入る
20時11分二人が飲食店から出て、徒歩で移動する
20時26分二人で宿泊施設へ入る
22時18分二人が同じ宿泊施設から出る
22時25分A駅付近で別れ、対象者が一人で電車へ乗る

実際の報告書では、文章の横や下に写真を配置し、どの記録に対応する写真なのかを示す形式があります。

ただし、特定の場所へ二人で出入りした写真があれば、どのような状況でも不貞行為が認められると断定できるわけではありません。必要な証拠は、夫婦の状況や今後の目的によっても異なります。

浮気・不倫の証拠になるものを確認する

調査報告書の見本で確認したい6つのポイント

探偵社を比較するときは、可能であれば個人情報を伏せた調査報告書の見本を見せてもらいましょう。ページ数や写真の多さだけではなく、次の6点を確認します。

1.日時と場所が具体的に記載されているか

対象者の行動を振り返るためには、「夜に外出した」といった大まかな説明だけでなく、行動した日付、時刻、場所が分かることが重要です。

写真についても、いつ、どこで撮影されたものなのか確認できる形式になっているかを見ます。

大阪地方裁判所の「証拠説明書について」では、写真を提出する場合、撮影者、撮影対象物、撮影した時期、撮影した場所を記載するよう案内されています。将来、法的な手続きで使う可能性がある場合は、弁護士にも必要な記載を確認してください。

2.対象者の行動が時系列でつながっているか

重要な場面だけを切り取った写真では、その前後にどのような行動があったのか分からないことがあります。

勤務先を出た時点から、相手との合流、移動、施設への出入り、帰宅まで、行動の流れを追えるか確認します。途中で調査対象者を見失った場合などは、その事実も読み取れる方が、記録としての経過を把握しやすくなります。

3.誰が写っているのか判別できるか

夜間や離れた場所からの撮影では、顔や服装が分かりにくいことがあります。

対象者本人だと判断できる写真があるか、同行者との位置関係が分かるか、同じ人物を継続して追っていることが読み取れるかを確認します。

写真が鮮明でも、建物だけが写っていて対象者の出入りが分からない場合は、確認したい事実を十分に示せない可能性があります。

4.確認した事実と推測が分けられているか

報告書では、調査員が実際に確認した事実と、状況から考えられる推測が混ざっていないことが大切です。

例えば、「二人が宿泊施設へ入った」は確認した行動ですが、「二人は以前から交際している」は、その日の調査だけでは判断できない場合があります。

断定的な言葉が多いかどうかではなく、何を直接確認できたのかが具体的に記載されているかを見ましょう。

5.写真と文章が対応しているか

写真に番号や撮影時刻が付けられ、本文の行動記録と照合できると、後から読み返しやすくなります。

写真だけがまとめて並んでいる場合は、どの場面を撮影したものなのか分かる説明があるか確認します。動画が提供される場合も、撮影日時や該当する行動記録を確認できるか聞いておきましょう。

6.確認できなかったことも記録されているか

調査を行っても、必ず浮気の証拠が撮影できるとは限りません。

相手と会わなかった、予定していた場所へ現れなかった、途中で見失ったなど、希望した結果が得られない場合もあります。

そのようなときも、何時から何時まで、どこで、どのような調査を行ったのかが分かれば、契約した調査が実施されたかを振り返りやすくなります。

調査報告書の内容を確認するときの比較表

確認項目確認しやすい報告書追加確認が必要な報告書
日時分単位で行動時刻が分かる「夕方」「しばらく後」など曖昧
場所店名、駅名、建物などが分かる地域名だけで場所を特定しにくい
行動出発から終了まで流れを追える一部の場面だけが記載されている
写真本文と対応し、対象者を確認できる写真の時刻や説明がない
表現事実と推測が分けられている根拠が分からない断定が多い
調査結果確認できなかった事項も分かる成果のあった場面しか分からない

この表は、報告書の優劣をページ数だけで決めるためのものではありません。調査の目的によって必要な内容は変わるため、自分が確認したいことに合っているかを見るために使ってください。

契約前に確認したい報告書の条件

報告書については、調査後ではなく、見積もりや契約の段階で確認します。

特に聞いておきたいのは、次の6項目です。

  1. 調査報告書は作成されるか
  2. 書面、PDF、メールなど、どの形式で受け取るか
  3. 写真や動画の元データも受け取れるか
  4. 報告書の作成費が見積もりに含まれているか
  5. 調査終了から何日程度で受け取れるか
  6. 探偵社が保管する資料をいつ、どのように処分するか

警察庁の解釈運用基準では、契約書面において、調査結果の報告方法や報告期限、写真・動画・音声データの取扱い、報告書作成の要否などを明らかにする必要があるとされています。

また、調査の過程で作成したメモ、報告書、写真、動画、音声などの資料について、処分するかどうか、処分する場合の時期や方法も契約前の説明事項に含まれます。

口頭で「詳しい報告書を渡します」と聞いただけで終わらせず、契約書や重要事項説明書にどのように記載されているか確認しましょう。

調査報告書を含む探偵社の比較ポイントを確認する

調査報告書まで含めて探偵社を比較したい方へ

まだ依頼するか決めていなくても、相談時に報告書の形式や作成費、受け取れる写真・動画について確認できます。

複数の探偵社へ同じ条件を伝え、見積もりだけでなく、調査方法と報告内容まで比較してから判断しましょう。

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希望した証拠が得られなかったときの報告書の見方

報告書に浮気を示す場面がなかったとしても、それだけで浮気をしていないと断定できるわけではありません。調査した日に相手と会わなかった可能性や、行動する曜日が予想と違っていた可能性もあります。

一方で、期待した結果が得られなかったからといって、直ちに調査費用が不要になるとも限りません。

国民生活センターは、一般的には契約書に記載された調査内容が実施されていれば、依頼者が期待した成果を得られなかった場合でも支払い義務が生じると案内しています。

納得できない点がある場合は、まず次の内容を照らし合わせます。

  • 契約した調査日、時間、人数
  • 契約書に記載された調査方法
  • 実際に報告された行動記録
  • 中間報告や延長に関する連絡
  • 追加料金が発生した理由

依頼した調査が実施されていない、説明と報告内容が大きく異なるなどの疑問がある場合は、探偵社へ書面やメールで説明を求めます。解決が難しい場合は、消費者ホットライン「188」などへの相談も検討してください。

調査報告書を受け取った後にすること

調査報告書を受け取る瞬間になって、結果を見るのが怖くなることもあります。無理にその場ですべてを決める必要はありません。

まずは探偵社から調査経過の説明を受け、分からない記載や写真があれば確認します。その後、報告書と写真・動画データがそろっているかを確認し、安全な場所へ保管しましょう。

内容を勝手に加工しない

写真の明るさを変えたり、一部を切り取ったりすると、元のデータとの違いを説明する必要が生じる可能性があります。

見やすくするための複製を作る場合でも、受け取った報告書や元データは変更せずに残しておきましょう。

SNSや第三者へむやみに公開しない

報告書には、パートナーや浮気相手と思われる人物だけでなく、勤務先、店舗、車両、周囲の人などの情報が含まれることがあります。

怒りや不安が強いときでも、氏名や写真をSNSへ投稿したり、不特定多数へ共有したりすることは避けましょう。新たなトラブルにつながるおそれがあります。

法的な対応を考えているなら弁護士へ見せる

慰謝料請求や離婚を考えている場合は、報告書だけで希望する手続きに十分かどうかを弁護士へ確認します。

調査報告書があれば、必ず慰謝料を請求できる、裁判で希望どおりの結果になるというものではありません。証拠としての意味は、写真や行動記録の内容、ほかの資料、夫婦関係の状況などによって変わります。

相手へ報告書を見せたり、浮気相手と思われる人物へ連絡したりする前に、今後の使い方を相談しておくと、必要な資料を整理しやすくなります。

調査報告書・写真・動画の保管方法

報告書、写真、動画には、それぞれ異なる役割があります。可能であれば、受け取った資料は一式で保管しておきましょう。

資料確認できること
調査報告書行動の時系列、日時、場所、写真の説明
写真特定の場面や人物、施設への出入り
動画行動の連続性や前後の動き
契約書・見積書依頼した調査内容、時間、人数、料金
メール・中間報告調査中の連絡、延長や変更の経緯

紙の報告書を受け取った場合は、濡れたり紛失したりしない場所で保管します。データで受け取った場合は、端末一台だけに保存せず、アクセスできる人を限定したうえでバックアップも検討しましょう。

保管期間や資料の扱いに迷う場合は、探偵社や弁護士へ確認してください。

報告書の内容が不十分だと感じたとき

誤った日時が記載されている、写真と文章が対応していない、契約した時間の記録が抜けているなど、内容に疑問がある場合は、気づいた箇所を一覧にして探偵社へ確認します。

その際は、事実と異なる内容へ変更することを求めるのではなく、誤記の訂正、記録がない理由の説明、元データとの照合などを求めます。

確認した内容は電話だけで終わらせず、メールなど記録が残る方法でも共有しておくと、やり取りを振り返りやすくなります。

調査の進め方から確認したい場合は、浮気調査を依頼する流れも参考にしてください。

探偵の調査報告書に関するFAQ

すべての探偵社が紙の調査報告書を作成しますか?

すべての探偵社や契約で、紙の報告書が作成されるとは限りません。文書、PDF、メール、口頭など、報告方法は契約によって異なります。報告書を作成するか、費用に含まれるかを契約前に確認してください。

契約前に調査報告書の見本を見せてもらえますか?

個人情報を伏せた見本を用意している探偵社があります。ただし、すべての探偵社が公開しているとは限りません。相談時に、見本を確認できるか聞いてみましょう。

調査報告書はいつ受け取れますか?

調査終了当日に説明を受ける場合もあれば、報告書の作成に日数がかかる場合もあります。警察庁の解釈運用基準では、契約書面に報告期限を明らかにする必要があるとされています。具体的な受け取り予定日を契約前に確認しましょう。

調査報告書は裁判で証拠として使えますか?

証拠として提出できる場合があります。ただし、どの程度の証明力があるかは、写真や行動記録の内容、ほかの証拠との関係によって変わります。慰謝料請求や離婚を考えている場合は、報告書を弁護士へ見せ、個別に確認してください。

報告書やデータを紛失した場合は再発行できますか?

再発行できるかは、探偵社の保管期間や契約内容によります。探偵社側ですでに資料を処分している可能性もあるため、受け取った時点で保管方法を決め、再発行の条件も確認しておきましょう。

まとめ

探偵の調査報告書は、調査中に確認した行動を時系列で整理し、写真や動画と結びつけて振り返るための資料です。

ただし、報告書の形式やページ数に統一された決まりがあるわけではありません。契約によっては、PDFやメール、口頭で報告される場合もあります。

契約前に、報告書を作成するか、写真や動画を受け取れるか、作成費、報告期限、資料の保管・処分方法を確認しましょう。

報告書を受け取った後は、元の資料を加工せず安全に保管します。慰謝料請求や離婚などの法的な対応を考えている場合は、自分だけで証拠の十分性を判断せず、弁護士へ相談してください。

まだ調査を依頼する段階か迷っている場合は、探偵に相談する前に今の状況を整理するところから始められます。

参考情報

※本記事は一般的な情報を提供するものであり、個別の調査結果や法律問題について判断するものではありません。具体的な状況については、弁護士などの専門家へご相談ください。

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サイト監修者
伊藤 計樹
伊藤 計樹
株式会社フリースタイル代表取締役
全国各地に展開する総合探偵社フリースタイルグループ代表/株式会社フリースタイル代表取締役。 https://tantei-soudan.co.jp 名古屋市の大学法学部を卒業後2008年から探偵業界に入って以降、6000件以上の調査案件を担当すると共に2015年には行政書士の資格を取得して調査後の書面作成などのアフターサポートも担当。 所有資格/行政書士「日本行政書士連合会第17190812号」、上級心理カウンセラー、行動心理士
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